語る家
そうそうそれで、照葉舎の写真を結構時間をかけて撮影していたんだけど、写真を撮っているとたくさんの発見がある。 このタイル、いろんな色があって楽しいな、いろんな石が混ざってるんだな、とか。
この草は、植えられたのかな、それとも勝手に飛んできてここに生えたのかな?とか。
この照明、自分で作ったのかな?何の木なのかな?とか。
撮影しているとね、見落としがちなディテールが、はっきりと見えてくる。それと向き合って、「ああ、おまえ、こんなところにいたんだね」なんて思いながら、一番良く写るように、しばらく向き合って、対話をすることになる。
全部、今は亡き須賀さんが、自分で揃えたり、作ったものだから。想いが詰まってる。何かの想いがあって、それを選んだり、作ったわけだから。
そんな中でも、一番大きいのがこの小屋。書斎か作業小屋に使っていたのかな。複雑な形をした天井も壁も、全部自分で作り上げられたそうな。ここで、楽しい時間を過ごしていたんだな、というのが、入ってすぐに分かった。好きだ、っていう気持ちに満ちていた。
夢中で撮影していたら、あっという間に2時間くらい経っていた。石、木、草、壁、空間。そこにある一つ一つとじっくり向かいながら、時間を過ごすうちに、この家のことをたくさん知ることができた。そして、ものを作った人のことを。
2018.3.29